2013年10月24日木曜日

ビン皮か、それともスベリか。

手芸店等で販売されているこれ、
一般的にはサイズテープと呼ばれていて、素材は綿やポリエステル、グログラン等
抗菌・防臭・速乾の機能が付いたものも多くみられます。ただ帽子製造業界では
「ビン皮」や「スベリ」と呼んでいます。
なぜこの二つの呼び名があるのかはよくわかりませんが、
関西(特に大阪)では、ビン皮。名古屋より東ではスベリと呼ぶことが多いようです。
ちなみに当社ダイトクはビン皮派です。

しかしながら大阪で古くからご商売をされている取引先さんでもスベリと呼ぶ会社があります。
でも、そんなビン皮もスベリも仕入れている帽材屋さんはおんなじなんです。

以前この老舗の帽材屋さんに質問をしたことがあります、実際はどうなのかと。
で、返ってきた答えが「どちらでもいいですよ」でした。(笑)

アメリカではスウェットバンド、直訳すると汗取りテープといったところでしょうか?
最近ではこのビン皮の内側にテープが内蔵されていてマジックテープでサイズを調整できるタイプが多く販売されています。これは、ダイトクではサイズ調整付きビン皮と呼んでいますが、
サイズスベリと呼んでおられる会社もあり、サイズテープと紛らわしい・・・
サイズテープと呼ばれているもののこの部分でサイズが決まってるいるわけではないのですけどね。
結論は、規格としてきまった呼び名はないものの帽子には欠かせない大切なパーツなんです。
気になる方がいらっしゃったら一度お店で聞いてみてください、面白いぐらいに明確の答えがありませんから☆

3 件のコメント:

  1. ぼくが帽子を作り始めたときも何か不思議に思ってました。
    え?何ビン皮って・・・?スベリって・・・?何でスベリっていうの?とか、
    当初はそう言えばそんなことよく思ってました。レンゲ・・・?ん?梵天?天とか地上とか腰とか円?マブって何っ?もうさっぱりでした(笑)このブログ読んでなんか懐かしく思いました。ちなみにぼくはサイズリボンと呼んでます。

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    1. amaryllis様<コメント下さりありがとうございます!
      気付かずかなり放置してました、すみません。
      帽子関係のお仕事をされていらっしゃるのでしょうか?
      帽子の部材の用語って服飾とは違う独特な雰囲気ですよね~
      マブ?ツバ?庇??とかもそうですね(笑)

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    2. 帽子メーカーでの仕事をしています。^^入社したてのころはマブだとかツバだとか腰だっとか聞きなれない言葉にとまどっていました。当初いろいろと帽子に関する本を探して読みあさりました。(本に載っていた糸山弓子さんの事務所に電話したりして勉強になる書籍を教えていただいたり;あとスダシャポーさんにもメールして帽子作りの基本コースではなくもっとハイレベルなことを教わりたいとか今思えば大変失礼なことを云っていてように思うのですが・・・ご親切に相談にのっていただいたりもしていました;)で現在に至りふと振り返るとマブだとか腰だとかレンゲだとか無かったですね、これって帽子メーカーでの職人用語なんですね、

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